Joel on Software

【 評価    】★★★★★ Amazonレビュー

【 難易度 】★★☆☆☆

【 ISBN    】4-274-06630-4

プログラマ向けの簡易テスト、「Joel Test」で有名な彼による日記本です。購読対象は中堅プログラマから管理者向けです。同テストを知らない人はこのページだけでも読んでみましょう。彼の文章を面白いと思ったのならば、私と同様、この本を楽しんでよめる人の1人です。

本書の中で特に面白いとおもった部分を抜粋しました。

  • プロトタイプは不要、ペーパープロトタイピングをすべし
  • 採用面接ゲリラガイド、優秀な人はこうやって見分ける
  • やさしいソフトウェアスケジュール、週単位以上のスケジュールを作るな
  • 漏れのある抽象化の法則、自明でない抽象化は失敗する

順番に説明していきます。

中途半端なプロトタイプ程、時間を無駄にしているものはないということです。そもそも、紙に書いて手順を説明すれば構造上の問題点は見えてきます。簡単に書け、修正できる、他の人も気軽に問題点を指摘しやすいのが良い点です。そもそもプロトタイプが製品と同等であれば、それは製品と一緒であり、同等でないなら役には立たないと言うことです。私自身、プロトを作成する事が多く、常々同じ事を思っていました。

採用面接ゲリラガイドは良く書けていると思います。私は同じような文章を「エキスパート Cプログラミング」の本で読みましたが、スキルの無い人間を判断するために、管理者はこの程度は知っておくべきです。

スケジュールに関しては、私と全く同等の主張をしているのが面白すぎました。以下に一部を抜粋します。

  • 数日単位でタスクを決める(タスクは細かく、きっちり守っていけるようなスケジュールが組めるまでは練習と思え。)
  • スケジュールを決められるのはそれを書くプログラマだけ。
  • 決してマネージャに見積もりを減らさせない。
  • 休暇や祝日、その他の項目を入れる。

ということです。時間が無くなれば重要でない機能を削っていけばいいだけですから。

最後は抽象化のお話です。最近これも流行ですね。目的をぼかした抽象化は何も決まっていないだけであり、役には立たない。当たり前の話です。

この本の、時には強引とも言える主張が、一定以上の説得力を必ず持っているのは、彼自身が経験豊富なプログラマであるからです。

技術がなくとも読める、お勧めの一冊です。

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