Win32/C++ マルチスレッドプログラミング詳説

【 評価    】★★★☆☆

【 難易度 】★★★☆☆

【 ISBN    】4-900900-69-9

経験を積んだプログラマであればあるほど、マルチスレッドプログラミングの怖さを知っていると思います。少しでも理解の助けとなれば、という期待の元に最近読んだ本です。読んでみて分かったのは、本書の購読対象はこれからWindowsのC++でマルチスレッドプログラミングを始めようとしている人です。

序盤はWindowsプログラミングの基礎で埋め尽くされています。純粋なC++とは全く関係ないです。

中盤でいよいよマルチスレッドの解説にはいります。食事をする哲学者の話に始まり、シングルライタマルチリーダを初めとするほぼ全パターンが網羅されているのは、詳説の名に恥じないものだと思います。

終盤の「マルチスレッドプログラミングをする方へのアドバイス」も参考になると思います。

しかし、この本の内容はあまりに「Advanced Windows」とそっくりです。カーネルオブジェクトの解説、CreateThreadで注意する事、構造化例外処理、と続く流れは、同じ本を読んでいる感覚さえありました。

また、この本の最大の欠点は、本人が作ったマルチスレッドライブラリ、「MCL C++」の解説に大部分が裂かれている事でしょう。私には無駄に思えたのですが、自力でMFCのCThreadみたいのを作ってみたい人には良いのかもしれません。ただし、前述したように、初級から中級までです。この本のクラスは分かりやすいだけで、実務ではもっと洗練されたクラスを利用します。

購入については、この本の価値のある部分、序盤と終盤あたりを立ち読みしてから考える事をお勧めします。

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